猫が人(人と猫?)と過ごすようになったのは紀元前数世紀まで遡るそうです。人が狩猟生活から農耕民族に移ろうとしていたとき、蓄えた穀物はネズミの略奪にさらされていました。そこに登場した猫は人間にとってとてもありがたい存在でした。古代の穀物の保管場所は適度な隙間があり猫にとってもありがたい棲家となりました。エジプトからヨーロッパへ、そして中国、アメリカ大陸へと猫の先祖たちは人間に(ネズミに)追従してテリトリーを広げてきました。
今では役に立つ小動物としてのみならず愛玩動物、コンパニオンとして愛され確固たる地位を築いた謎めいた魅力のある猫なのですが、過去には中世ヨーロッパで悪魔の使い(特に黒猫)として虐殺されたり、三味線の部品として狩られたり(江戸時代の日本)した歴史もあるのです。
※もともと世界の統治は猫がしていたのですが、仕事中に居眠りしたので人間にすげ替えたという中国の神話もあります。