心がこもったペット葬儀 家族のように送ってあげたい

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チロとの出会い

オイルショック後の好景気時代、金属加工工場を営む両親の元に生まれた私は、這い回るように育ってくると工場の階段の下に飼い犬のスピッツと一緒に繋がれていたらしい。ベビーシッターを任されたスピッツの名はメリー。後にそのメリーが産んだ子供がチロなのだが、とにかくこの母犬のベビーシッター振りには人間も脱帽であった。その時代の頃のおむつは外れやすく、腰につないだ紐も小さなお尻からスルリと抜けてしまい、春先の開け放された工場の入り口の先、当時流行の三輪自動車等々が往来する道路へと這い出していく。そんな時このベビーシッターは右手で地面を叩きながら吠え、母に危険を訴えた。おやつの時は自分のビスケットを早々食べ終わると、私のよだれと共に手先からつたい落ちるビスケットの粉をなめた。ビスケットを取ると私が自動的に泣くので、母に叱られるからである。昼寝の時は枕になり、重くても私が起きると面倒なのか動かずに耐えた。